Ⅰコースグローバル課程では、１０月２１日（土）は「アフリカにおける農業開発プロジェクト」と題して、板垣啓四郎先生よりご講演を頂きました。板垣先生は東京農業大学名誉教授であり、また本校の校長を務めた経験もあります。参加したグローバル課程Ⅲ・Ⅳ期生（高校１・2年生）の生徒は、板垣先生の講演に熱心に耳を傾けました。

　横軸に時間、縦軸に行動を表したグラフを用い、「目標の設定によってベクトルの方向性が決まる」と生徒たちに説きます。これまでに培った優位性や課題意識、そして熱量が自身を押し上げて行くことを信じて、「何」を自分の生き方の中心に置くのかを見定めて欲しいと話していました。その際には、意志（will）と共に多分野に精通する過程を経て、目標達成に近づくそうです。農学や工学などの技術分野に関わる中で、社会科学や地理、経済を理解する必要性に至ったというお話はとても印象的でした。

　また、ガーナでの農業開発プロジェクトにおいて、板垣先生ご自身が体験した食事や宿泊事情は、生徒が漠然とイメージしているアフリカとはかけ離れており、興味深く聴いていたようです。国際農林水業研究センター（JIRCAS）には本校の卒業生も関わっているというお話に、希望を抱いた生徒もいたことでしょう。

　グローバル課程では今後、アフリカ・南米中心の留学生との交流の機会を予定しています。「グローバル」とは、語学の習得のみにあらず、日本と違うものの考え方を持つこと、という板垣先生の教えを旨に、国境のない文化交流を目指していきます。