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アクティブラーニング 東大世界史から見る反帝国主義運動
2023年 12月21日
- # 高等学校
- # イベントレポート
高校3年生の世界史(Ⅰ・一貫コース)で、アクティブラーニングが実施されました。すでに教科書の範囲は全て終わっていますが、複雑で生徒が苦手な帝国主義時代について、東大の論述問題を利用し「問いを貫く大きなテーマ」について考えさせながら復習しました。
生徒たちは班を作って相談しながら問題に取り組み、解答を完成させました。基本的に教科書やプリントは閉じさせましたが、必要に応じて教員がヒントを出しました。
【問題】
19世紀末から20世紀初頭にかけて、いくつかの戦争が起り、また、世界各地でさまざまな反帝国主義運動が展開された。下記の諸都市と関連することがらを思い浮かべながら、1894年から1910年にいたる時期の反帝国主義運動について、20行(600字)以内で述べよ。なお、下記の都市名を解答文の中で使用する必要はない。(東京大学 文 1985年 )
東京 漢城(ソウル) 北京 マニラ カルカッタ テヘラン
イスタンブル ハルトゥーム ペテルブルク ハバナ
- *模範解答はこちら
【教員講評】
生徒たちは都市名から国や地域を推測し、そこで起こった反帝国主義運動をあげていった。
世界史の知識はあるので具体的な用語はあがるが、それをひとつのテーマでまとめることには苦労していた。
1894年~1910年というある意味中途半端な年号から、日清戦争~韓国併合までという時代の範囲指定に気づけた班は、日本を軸にしてスムーズに文章が書けたようだ。
これにマニラとハバナからアメリカの中国進出を絡めていくと、第一次世界大戦後のワシントン会議や日米の対立につなげられるのだが、そこまでは難しかった。