Topics
サイレントアクティブラーニング(世界史)
2020年 07月11日
- # 高等学校
- # キャンパスライフ
サイレントアクティブラーニング 十字軍が行われた背景の考察
2年生Ⅰコースの世界史で、アクティブラーニングが実施されました。今回は普段とは異なる状況のなかで、一切の声を発しないサイレントアクティブラーニングとなりました。
実施方法
担当教員は学校支給のiPadを用いてLINEのアカウントを取得し、グループを設定する。
生徒は4~6人のグループを作り、LINEのグループトーク機能を利用して議論する。
教科書と資料集は開かせず、ここまでに習った授業プリントのみ閲覧可とした。
担当教員は、iPadで各グループのトーク履歴から議論の流れを見守り、必要であればアドバイスのコメントを書き込んだ。
以下はトーク履歴から抜粋したものである。
テーマ
十字軍が起こった背景について、宗教的・政治的・経済的側面から考えなさい。
教員講評
今回のアクティブラーニングは、十字軍の要因を多角的に考察することが目的だが、農業生産力の拡大による土地の確保、ローマ教皇の権威の増大、セルジューク朝のアナトリア侵入など、主要な要因はある程度掴むことができた。
共通テストにおいては、覚えた知識をいかに活用し表現するかという力が問われる。また長めの論述問題に対応するためにも、よい訓練になると思われる。
なお十字軍はキリスト教とイスラーム教の対立が基本だが、その中でローマ教会とコンスタンティノープル教会の対立に目を向けたり、レコンキスタ完了後の目的を考えたりするグループがあり大変興味深かった。素晴らしい視点である。
アクティブラーニング後は、関連する国公立大学の入試問題を紹介し、教科書の内容に沿って授業を行った。また映画『キングダム・オブ・ヘヴン』を鑑賞し、十字軍の時代についての理解を深めた。